NHK切腹事件
リーダーの高橋は、1990年10月1日から1991年3月30日まで放送されたNHK朝の連続テレビ小説『京、ふたり』にて音楽を担当。
しかしその後の1991年3月、高橋は、NHKの「贈収賄問題[1]」 を内部告発している。
当時のNHK会長・島圭次、及び数名の理事等が、自由民主党支配下の一大派閥「経世会」との間に贈収賄罪がある事、 そして、島会長が1991年4月の「逓信委員会(後の総務委員会)」で虚偽の答弁をする事を、NHKのロス支局に立ち寄った際に前もって知った高橋は、 以後二度とNHKと仕事が出来なくなる事を承知で、同年3月15日、NHK西口玄関内に 報道陣を集めて、切腹の様なパフォーマンスを用いて内部告発を行った。 しかし、場所がNHKの私有地だった為、 民間放送局のカメラはなかなか入れず、実際にはTBSのスタッフがアマチュア用のビデオカメラで撮影したものだけに留まった。
そして、経世会などからの圧力もあり、高橋は事実関係を伝えきれぬ内に、代々木警察署に身柄を拘束されてしまう。
その翌日、普通紙・スポーツ紙は勿論の事、ワイドショーでも本件が朝一番で大きく取り上げられたが、事件の詳細については報道管制が敷かれ、 「フォーリーブスのバックバンドの元メンバーが、突然謎の切腹騒ぎ!」などと、まるで高橋が精神異常者かの様に報道されてしまった。 また、NHK側も朝日新聞に対し「音楽家だから疲労の為にノイローゼにでもなったのでしょう」と広報発表した為、 まるで高橋が奇行を犯した罪人であるかの様に仕立て上げられてしまった。
後に高橋は本件に対し、
「この切腹事件の前に、代々木警察署にNHKの問題を訴えた事もあった。 しかし、各側面から調査を行った結果、当時の経世会からの圧力により、 警視庁や公安委員会にまで裏工作がなされていた事が分かった。
こうした経緯から考慮すると、私の件は冤罪としか思えない。 NHK側も当時の報道では“容疑者”扱いはせず、“朝の連続テレビ小説の音楽担当をしている高橋洋一さん”と呼称していた。
冤罪の多い日本では不思議ではないが、犯罪を犯した張本人が堂々としていて、 NHKと政界の悪事を暴露しようとした者が罰せられるのであれば、我が国は本当に法治国家なのであろうか? 非常に後味の悪い一件であった。
NHKと関わるようになったきっかけの、連続テレビ小説『京、ふたり』での音楽担当の仕事が、今となっては非常に運の悪い仕事となった」 と述べている。
尚、この一件の半年以上前には、高橋とNHK大阪局との間でも揉め事が起きており、大阪府警察署に記録が残っている。